EMMANUELLE PARRENIN『Maison Rose』

maison rose

Maison Rose

Maison Rose

1977年作。ヴァシュティ・バニヤン、リンダ・パーファックスやスパイロジャイラの3rdと並べてもひけをとらない夢幻フォーク・アルバム。フランスにもこういう人がいたんですね。アコースティック・ギター、ハーディ・ガーディ、ダルシマーなどが織り成す、繊細ではかない響きにのせてかそけき歌声が流れてくるのを聴いていると、いつしかこの世ならぬ世界へ迷い込んだような心地にさせられます。アルバム中ほどで一瞬現実に引き戻されるのですが、その後は再び薔薇の芳香に充ちた迷宮の中へ。何度聴いてもいつ前の曲が終わって次の曲になったのかが判然としないまま終わってしまうのです。