ジェームス・ブラウン『ファンキー・クリスマス』

ファンキー・クリスマス

ファンキー・クリスマス

有名人の訃報が相次ぐ年の瀬ですが、まさかジェームス・ブラウンまで亡くなるとは・・・。まだまだ元気に世界中を飛び回っているものだとばかり思っていたので本当に驚きました。今回取り上げたアルバムはJBがこれまでに発表した3枚のクリスマス・アルバムから17曲を選曲したもの。オーソドックスなR&Bスタイルのものから、JBならではのファンク・スタイルの曲、しっとりと歌うバラードまでどこをとっても貫禄たっぷり。唯一無比のジェームス印の音楽です。決して彼の熱心なリスナーとはいえない私ですが、4枚組ボックス「スター・タイム」は折りに触れ聴きかえしていましたし、ブーツィ・コリンズがベースで参加していた時代のパリ・ライヴ盤も愛聴していました。以前この日記でそのライヴ盤を取り上げたときにも書きましたが、彼が生み出したリズムの解釈はファンクやR&Bといった枠を超えた、20世紀音楽史上のエポックのひとつだと思っています。残念ですね。ご冥福を心よりお祈りいたします。