秋の和みセレクト感想(10)trippyさん

trippyさん(id:spiritjack)は「フォーキーでディスコティークな秋」という不思議な裏テーマでまとめられた変幻自在のセレクトで楽しませてくれました。

1. Forse Basta / Ennio Morricone ('74)
2. I Am Your Valley / The Triangles ('05)
3. こんな風にして終わるもの / 小谷美紗子 ('99)
4. A Sunshine Thing / Stewart Harris ('77)
5. エトセトラ / ZOO ('72)
6. Disco - Therapy / Dr. John ('79)
7. I Gotta Keep Dancin' / Carrie Lucas ('77)
8. Pardon Me Maestro / Van Ludwig Orchestra ('78)
9. お願い!プライムミニスター / tou tou ('05)
10. If / Heist ('04)
11. Sweet Somethin' / Looking Glass ('73)
12. なんでこんなに / 堺正章 ('70)

なんともチャーミングなワルツの1からさりげなく2に続きます。60年代のソフト・ロック的なテイストを楽しんでいたら、いきなり最後はシューゲイザーっぽくなるところが今っぽいですね。ちょっと硬い声でストレートな歌詞が歌われる3から、「これぞ和み」の4へ。これすごく良い曲!5はヘンテコな歌詞とサウンドのギャップが笑わせます。一応ピースフルなのか?さあ、ここからいよいよディスコティークの世界へ。まずはドクター・ジョン。ディスコといってもどこかいなたく、やっぱりニュー・オリンズの香りがするのが“らしい”ですね。7はチープ・ゴージャスなアレンジが懐かしさを感じさせます。イントロの乾いたパーカションの音が心地よい8の元曲はグリーグのピアノ・コンチェルト。9は「ケロロ軍曹」から。最近の曲だけあって、当時のディスコのおいしい部分を巧みに取り入れていて楽しませてくれます。歌詞が妙にリアリティがあって面白いですね。一転ドラマティックなイントロの10は、ムード歌謡っぽいワビサビあるメロディーがなんともユニーク。またまた雰囲気が一転して渋いジャジー調の11へ。そして最後はマチャアキで締め。サウンドはこの時代特有の洗練が感じられてカッコいい(特にイントロ)。しかしなんといってもマチャアキの若々しいヴォーカルが素晴らしいです。
文句なしに楽しめたセレクトでした。秋が毎日こんな感じだったらどれだけハッピーなことかと思わせてくれましたよ。

trippyさん自身の解説は↓
http://d.hatena.ne.jp/spiritjack/20061125