美空ひばり『ミソラヒバリ リズム歌謡を歌う!1949-1967』

ミソラヒバリ リズム歌謡を歌う!1949-1967

ミソラヒバリ リズム歌謡を歌う!1949-1967

「悲しい酒」や「川の流れのように」の良さがさっぱり分からない私は決して美空ひばりのよき聴き手ではありませんが、このアルバムには脱帽しました。「河童ブギウギ」から「真っ赤な太陽」まで、約20年に及ぶ間歌われてきた一連のリズム歌謡を集大成したコンピレーションですが、とにかく歌のうまさに圧倒されます。ひばりが歌がうまい、なんて当たり前すぎるほど当たり前のことなのは充分承知してたにもかかわらず、ここで聴くことの出来る彼女の歌のリズム感、グルーヴ、緩急のつけかた、発音などの一つ一つに、ただただ感心するばかりでした。「ロカビリー剣法」カッコイイ!こういう曲ばっかり歌う・・・というわけには流石に行かなかったのでしょうが、どの曲でも生き生きと楽しそうに歌うひばりの姿が浮かんできます。映画の主題歌も多いのでそちらの方も見てみたい気持ちにさせられますね。ブギにサンバ、マンボにロカビリーと様々なリズムで歌を盛り立てるコロンビア・オーケストラによる演奏も充実してます。