ムーンライダーズ「ゆうがたフレンド」

ゆうがたフレンド

ゆうがたフレンド

ムーンライダーズ30周年記念シングル。曲の一部を試聴したときは、正直微妙に思ってたんですね。うーん、ここにきて少年の日のノスタルジアをしみじみ歌うのか・・・って。でも通して聴いたら、それだけに止まらない展開をしてくれたので安心しました。ユーモアとしみじみのブレンドがいい塩梅です。乱暴に言えば“「スカンピン」2006版。一部「だるい人」入り”ってところでしょうか?カラオケで歌ってみたいな。
なんでも(彼らのシングルにしては)好調な売れ行きだそうで、それは素直にうれしいのですが、ムーンライダーズを知らない人にこの曲を聴かせて、「ムーンライダーズってこんなバンドなんだね」といわれたら、それが肯定的な意味でも否定的な意味でも「いやいや、これだけではないんだよね・・・」って大慌てで説明したくなると思います(笑)。やっぱり1曲だけでこのバンドを語るのはムズカシイ。

ところでこの曲、作詞は糸井重里なんですが、まず歌詞が先にできて、それにメンバー6人が曲をつけた中から最終的に白井良明の曲が選ばれたそうです。ファンとしては他のメンバーがどんな曲をつけたのかも気になるところ。iTunesで購入できたり、試聴やラジオでかけるのは白井曲ということにして、シングルCDにはメンバー全員の曲を収録して欲しかったな。