ジェリー・ラファティ『キャン・アイハヴ・マイ・マネー・バック?』

誰が呼んだか“グラスゴーポール・マッカートニー”ことジェリー・ラファティ。ハンブルハムズ解散後発表したソロ1stは、パトリックが手がけたジャケット同様、カラフルでありながらもどこかいなたく、ひとなつっこいアルバムになりました。どこをとってもポップなメロディやコーラス・ワーク、ちょっとラフで土臭いサウンドなど、なるほど、『ラム』から初期ウイングスにかけてのポール・マッカートニーを彷彿とさせます。ポールほどのメジャー感はないんですが、その分聴き込む程に愛着がわいてくるんですね。イギリスならではの牧歌的ポップスです。