ゲイリー・バートン&ステファン・グラッペリ『パリのめぐり逢い』

パリのめぐり逢い

パリのめぐり逢い

異色の組み合わせのようですが、グラッペリの方が共演を望んで実現したセッションとのことです。ゲイリー・バートンのグループにグラッペリがゲストとして加わる、という形となっていて、脇を固めるのはスティーヴ・スワロー(b)にビル・グッドウィン(ds)といった顔ぶれ。とはいってもグラッペリは誰と共演しようが良い意味で変わらない。得意のジャンゴ・ラインハルト作「ダフネ」でも、マイルス曲「ブルー・イン・グリーン」でも華のある快適なヴァイオリンを披露しています。むしろ大先輩を迎えたバートン側がいつもと異なった表情を見せた演奏を聴かせているのが本作の面白いところですね。