トーキョーズ・クーレスト・コンボ『クール・クラブ・ソングブック』

クールクラブ

92年作。何をやっても刺激的だった時代の小西康陽がプロデュースした、ヴィブラフォンをフィーチュアしたグループのアルバムです。3枚同時に出たうちの一枚で、出来はどれも大差ないのですがたまたま手元にあったこれを取り上げました。
名曲をヴィブラフォンのクールな音色で楽しみましょう、という分かりやすいコンセプトなので気楽に楽しめます。キャロル・キングに始まり、トッド・ラングレン、ドアーズ、スタイリスティックス、ミニー・リパートン、ジム・ウェッブetcとポップ・マエストロ達の代表曲がずらりと並びますが、さりげなくピチカート・ファイヴ初期の名曲「アパートの鍵」が入っているところにプロデューサーの矜持がうかがえますね(笑)。イージー・リスニング・ジャズ風でありながら、BGMにはややアクのあるサウンドに仕上げているのも心憎い。ぼーっと聞き流そうと思ってもついちゃんと聴いてしまうんですよ。