今週読んだ/読んでいる本

明日、あさってと外出するので前倒し更新です。

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

さんさん録 (1) (ACTION COMICS)

さんさん録 (1) (ACTION COMICS)

さんさん録 (2) (ACTION COMICS)

さんさん録 (2) (ACTION COMICS)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

ポール・マッカートニーとアヴァンギャルド・ミュージック―ビートルズを進化させた実験精神

ポール・マッカートニーとアヴァンギャルド・ミュージック―ビートルズを進化させた実験精神

長らく不調をかこっていた川原泉、ようやく復活です。やはり彼女は短編で本領を発揮する。反対に「さんさん録」は2巻で終わってしまうなんて短すぎると思いました。もう1、2巻欲しいなあ。米原万里の初エッセイ集は通訳という仕事から見た言語コミュニケーション論。イアン・ピールの本は、実はビートルズで一番アヴァンギャルド・ミュージックに関心を寄せていたという(シュトックハウゼンをジョンに教えたのはポール)、「前衛くん」なポールの側面を取り上げた一冊。未だに正式にリリースされないサウンド・コラージュ「カーニヴァル・オブ・ライト」と同時期に超ポップな名曲「ペニー・レイン」を録音したというのはすごい。。

昔ジョンに言ったんだ。アヴァンギャルドなアルバムを作ろうと思う。タイトルは『ポール・マッカートニーがやりすぎた』だってね。彼はこのアイデアをすごく面白がってね。「そりゃいいね!やるべきだよ!」って言われたよ。でも僕はソロバンをはじいてみて、やっぱりやめた、「ヘイ・ジュード」を作ったほうがいい、と決めたんだ。

「ヘイ・ジュード」って実はかなり実験的な曲じゃないですか?普通に弾き語りで終わらせることも出来た曲だと思うけど、だしぬけにこれまで出てこなかったメロディーがコーダで登場してそれが延々くりかえされる。相当変わった構成だな、と感じずにはいられません。そしてそれを不自然に感じさせないメロディーの力・・・ポール恐るべしです(笑)。