万波麻希『自己解放の旅』

自己解放の旅

自己解放の旅

藤本美貴に「アメイジング・グレイス」をレッスンしたことでハロプロ・ファンにも広く知られることとなった(?)、ヴォーカリストのソロ・アルバム。最近ではDCPRGのオープニング・アクトも務めたそうですね。ジャズ・ヴォーカルの棚に置いてあることが多いけれど、ジャズの枠を越えたスケールの大きい音楽を展開している聴き応えのある一枚です。自ら作詞・作曲だけでなく、ピアノやプログラミングまで手がけていて、ジャジーな曲はもちろんのこと、エスニックからアンビエント風まで多彩なサウンドにアプローチ。しかしサウンドに流されることのない自分の世界をしっかりと確立させています。CALMがミックスで参加している曲や菊地成孔がサックスを吹いている曲も収録されていますが、余裕で使いこなしているという感じが漂うのがすごい。それも彼女のよく伸びる、ややハスキーな魅力あるヴォーカルあってこそ。私自身に限っていえば、近年の吉田美奈子畠山美由紀よりも気に入っています。

公式HPはこちら↓。試聴もできます。
http://www.10th-insight.com/index.html