ザ・ウドゥン・グラス『ライヴ』

ライヴ

ライヴ

グラント・グリーンのバンドに在籍したこともあるヴィブラフォン奏者、ビリー・ウッテンが率いるグループ、ザ・ウドゥン・グラスが1972年に残した唯一のアルバムです。これ一枚しか作品が残っていないのがもったいないと思わずにいられない強力なファンク・アルバム。ヴィブラフォンの音色はクールだけど、演奏はとにかく熱い。
10分以上に及ぶ冒頭の「Monkey Hips And Rice」でいきなりこのグループの魅力の真髄を体験できます。ギター、ドラムス、オルガンが織り成す強靭なビートの上を快調に転がっていくヴァイブの調べに客席も早くもヒートアップ。カーペンターズでおなじみ「We've Only Just Begun」とドラマティックスのカヴァー「In The Rain」も力強いリズム・セクションと甘いメロディーの対比が鮮やかです。残りの曲も同様にハイテンションな演奏でオルガンも大活躍。最初から最後まで充実した捨曲なしの名盤です。30年以上前のライヴだけど、こんな演奏するバンドがいたら今だって盛り上がるに違いないでしょう。

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http://www.mp3.com/albums/643077/summary.html