最近読んだ／読んでいる本

青の奇蹟

最近新刊が立て続けに出ている松浦寿輝。これはやや硬めのエッセイを集めた本です。宮沢賢治に始まり、日影丈吉や倉橋由美子など好みが重なる部分が多いので読んでいて楽しい。

ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)

ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)

ゲド戦記 3 さいはての島へ (ソフトカバー版)

これは再読。ずいぶん前に読んでいたのですが、つい最近になって続編が出ていたことを知って読み返しているところです。魔法物語の王道ですね。そういえばスタジオ・ジブリの新作がこれだとか。

オデッセイ1971‐2001―工作舎アンソロジー

これも再読。工作舎３０周年記念本。工作舎がこれまで出版してきた書物から抜粋した断片を集めたもので、構成がいかにも工作舎してます。テーマを追って読むのもよし、好きなところを眺めるのもまたよし。巻末の松岡正剛と十川治恵による対談も面白い。
今、適当に開いたページから目にとまった断片をひとつ引用します。

限りない憧憬こそ人間がもっとも大事にすべき資源です。ところが人間はあまりに簡単に疲れてしまう。休みをとりたがる。つねに郷愁をもてるのなら、もう目的を達成したも同じです。
―ジェーコブ・ニードルマン