ローリング・ストーンズ「ビトゥイーン・ザ・バトンズ(UK Ver.)」

ビトゥイーン・ザ・バトンズ(UKヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

ビトゥイーン・ザ・バトンズ(UKヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

いよいよローリング・ストーンズの紙ジャケが発売になりました。とても一気に揃えることはできないので少しづつ購入していくつもりですが、まず最初に選んだのはこれ。
前作「アフターマス」は初めて全曲がミック・ジャガーキース・リチャーズ作品となった作品ですが、そこで得た自信を生かしてより自由な曲作りに挑んでいるのが今聴いても瑞々しい印象を与えます。「イエスタデイズ・ペイパー」なんて相当お洒落なアレンジだし、「バック・ストリート・ガール」ではブライアン・ジョーンズアコーディオンを奏でていたりと優雅ですらあります。「プリーズ・ゴー・ホーム」のようにボ・ディドリー的ビートの曲もありますが、全体的に彼等の作品の中では比較的黒人音楽色が薄く感じられます。黒人音楽色が後方にしりぞいた分、かわってアルバムの空気を支配しているのはスウィンギング・ロンドンの雰囲気。次作「サタニスティック・マジェスティーズ・・・・」へつながる要素もそこかしこに聴き取ることが出来ます。ビートルズラバー・ソウル」に近い立ち位置にあるアルバムといえそうですね。