私がセレクトをつくるとき

恒例となった音楽仲間とのセレクト合戦。今回のテーマは「真夜中に聴きたい音楽」です。今はとりあえず選曲は終了して“寝かせている”状態。
さて、id:ankoroさんやめんちかつさん(id:nota10)が日記でセレクトの制作過程を書かれているのを大変楽しく読みました。そこで私もどうやって選曲しているかを書いてみたいと思います。

1)テーマが決まった!さて、どんなスタンスで行こうかな?

私の場合、テーマに対してどんなスタンスで臨むかが最初の一歩としてとても大事です。簡単に言うとヴァラエティ路線か、トータル・コンセプトを強調するか、ですね。これまでの経緯を振り返ってみると、ほぼ交互につくっています。前回の「紅白歌合戦」はヴァラエティ路線でした。さて今回は・・・・。

2)“裏テーマ”もしくは“俺のルール”を決める

次に考えるのは与えられたテーマとは別に、自分で決めるコンセプトです(上で書いたことよりもう少し具体的になります)。例えば<全部同じ曲で行こう>とか<できるだけ新しい曲でまとめよう>といったこと。これまで聴いてきたセレクト仲間のセレクトを思い出して決めることが多いです。「○○さんのやったあの路線を自分なりにやってみたらどうなる?」「これって多分まだ誰もやってないことだよね。今のうちにヤッチャエ!」「あのアイドルを××さんに使われたのはイタイなあ・・・」といった具合にあれこれ考えのあぶくを浮かべて、今の自分の気分にはまるのを選びます。このときコンセプトの核となる曲が数曲同時に浮かぶことが多い。この核となる曲が思い浮かばないと、この後かなり苦戦することになります。

3)さあ、出番だiTunes

ここでいよいよ実際の選曲が始まります。まずはiTunesに新しいプレイリストを作成。とりあえず核となる曲をそこに入れて聴いてみます。ここで全体の雰囲気を自分なりに想定します。そしてその雰囲気にあう曲をかたっぱしからプレイリストに追加していきます。

4)アペリティフ(食前酒)とディジェスティフ(食後酒)

ある程度曲が集まったところで、最初の曲と最後の曲を決めていきます(まだ仮留めの段階ですが)。最初の曲はセレクト全体への導入部となる―今回はこんな感じですよ、と聴く人に告げる役割―ようにしています。「キャラバン」セレクトのように派手にがーんと行くこともありますが、どちらかというと食前酒のように軽めの小曲を選ぶのが好みです。
対して最後の曲は食後酒のように消化を助ける役割―しっとりとまとめたり、小粋な感じになったりと様々ですが―の位置づけです。いろいろヘンな曲を入れることが多いので、最後はすっきりとおだやかに終わらせた方が聴き疲れしないかな、と考えるのです。

5)タシタリ、ヒイタリ、ソウサシテ・・・*1

さあ、ここから試行錯誤の連続です。曲のつながり、全体の流れ、洋楽と邦楽の配分、ペースチェンジとなる曲を入れようか?、全体の長さはどのくらいだ(出来るだけ50分以下にまとめようとしています。今回はここが一番苦労しました。最初の案では70分近くあって(笑)、途方にくれました)?、有名曲を入れるか?この曲はなんだか△△さんとカブリそうな気がするぞ?などを考えながら、あれこれ曲を加えたり、削ったり、入れ替えたりしていきます。ここが一番疲れる作業だけど、最も楽しいひとときでもあるんですね〜。

6)さて、聴いてみようか

一旦出来上がったプレイリストは一度iPODで聴いてみるのですが(現在故障中なんだけど・・・)、その後CD-Rに焼いて聴きなおします。曲間の長さなどが違っている場合があるんですよね。そのあと、物足りなく思った部分をもう一度手直し→再び試聴→手直しの繰り返しとなります。こうしてある程度満足いくものになったところで“寝かせます”。
最後に発送準備をする前に最終チェックをして完成!余力があればジャケットのネタを考えます。



大体、こんな感じですね。今回のは自分の中では野心作。さて、皆さんの感想はいかに・・・?

*1:クラフトワーク「電卓」です