Devendra Banhart「Cripple Crow」

Cripple Crow

Cripple Crow

ここ1,2年徐々に注目を集めてきたデヴェンドラ・バンハート。4作目となるフル・アルバムです。初めて聴きましたがまさかこんなにアシッドでサイケなフォーク・ロックのアルバムをつくる人とは思いませんでした。ジャケットからしビートルズ「サージェント・ペパーズ・・・」とインクレディブル・ストリング・バンド「ハングマンズ・ビューティフル・ドーター」の併せ技。音を聴く前からそれっぽい雰囲気が濃厚に漂ってきます。
音の方も期待以上で、サイケ時代のドノヴァンを思わせるちりめんヴィブラートが効いたヴォーカルや、アコースティック・ギターを中心としながらも、時にストリングスや一風変わったパーカッションが絡んでくるアンサンブルが、浮遊感のある独特なメロディーと上手くマッチして個人的にはたまらないものとなっています。全22曲とヴォリュームも満点でいうことなし。まもなく出るヴァシティ・バニヤンの35年ぶり新作にも参加しているということで、これからも要チェックですね、この人。