ミューチュアル・アンダースタンディング「イン・ワンダーランド」

huraibou2005-09-04

69年作。国内盤は解説が長門芳郎。推薦文に初期ピチカート・ファイヴのメンバーだった鴨宮諒、インスタント・シトロンの片岡知子ゲイリー芦屋、土橋一夫といった顔ぶれが揃い踏み。この面々から想像できる通りの、ちょっとジャジーで弾むような楽しさに溢れたハーモニー・ポップとなっております。
ミューチュアル・アンダースタンディングはトロントのミュージシャン達によるスタジオ・プロジェクトということで、コーラス、アレンジとも非常に完成度の高いものになっております。エターナル・チルドレンやフリー・デザインなどが好きな方なら買って損はないでしょう。オーケストラ・アレンジは厚すぎることはなく要所要所で効果的に用いられているし、ローリー・バウワー・シンガーズによるコーラスは適度にお洒落で華もあるし、60年代らしいイラストのジャケットも含めて良い意味で「プロの仕事」といえる仕上がりです。