72年作「カントリー・ムーグ」と73年作「
ナッシュヴィル・ゴールド」の2in1。タイトルとジャケが全てを物語っていますね。
こちらの紹介文によると、
モーグ博士の「永遠のお気に入り10枚」の1枚だったとか。「
モーグとカントリー、まったく正反対のものを一緒にしたら面白いんじゃないかって思ったんだ」と、ライナーに掲載されているインタビューで製作者のジル・トライソールが述べているのですが、制作当時から30年以上の時が経ち、
モーグの音色もある種ノスタルジックに響くようになった今では、もう
モーグとカントリーが正反対とも思えません。ごくごく自然にこのキュートな音楽を楽しめるようになっているのではないでしょうか?
モーグ特有の太くて温かい音色が
カントリー・ミュージックに実にぴったりとはまっています。
冨田勲のようにスペイシーじゃないし、ペリー&キングスレイのようなファニーさもないけれど、このアルバムの
モーグはカントリーの風に吹かれてごきげんに歌っていますよ。