ヴァン・ダイク・パークス「クラング・オブ・ザ・ヤンキー・リーパー」

Clang of the Yankee Reaper

Clang of the Yankee Reaper

カリプソのカヴァーを中心とした3rdアルバム。ヴァン・ダイク・パークスの作品の中では最も聴き易いアルバムでしょう。あの魔術的なオーケストレーションが聴けないのは物足りないけれど、きらめくスティール・ドラムの音色と歯切れ良いブラスの響きがトロピカルな香りを音楽にもたらして、リラックスして楽しむことが出来る作品に仕上がっています。
とはいえ、冒頭に置かれた唯一のオリジナル曲(といっても3人の共作)であるタイトル・ナンバーが素晴らしいだけに、オリジナル作品をもっと聴きたいという気持ちがどうしても残るんですね。イントロのズン、とくるところからもう惹きつけられます。ジム・ケルトナーのドラムもいい。