グレン・グールド「ハイドン後期6大ピアノ・ソナタ集」

huraibou2005-07-08

最近になってようやくハイドンをまともに聴いてみようと思い立ち、あれこれ手をのばしつつあるのですが、このアルバムだけは昔から愛聴していました。
久しぶりに聴き返してみたのですが、ここでのグールドの演奏はバッハの「フランス組曲」や「パルティータ」などの名演に比べてもひけをとらない素晴らしい演奏だと思います。いや、躍動感、開放感ではこのハイドンの方が上ではないでしょうか。輪郭のくっきりした音の粒子が次々と連なり、空間を自在に疾走していくさまには心躍らずにはいられません。しかし、この魅力がハイドンによるものか、グールドによるものか、私には未だわからないままなのです。