気ままにレビュー(6)きよさん

huraibou2005-06-12


1 MY SWEET LORD / THE BELMONTS (1972) 
2 CAN'T WE BE SWEETHEARTS / JAY & THE AMERICANS (1969)
3 I'VE GOT A BOY / THE CROSSTONES (1996?)
4 SATIN SUMMER NIGHTS / PAUL SIMON (1997)
5 DON'T SET FIRE (TO THE ONE I LOVE) / GODLEY & CREME (1988)
6 BLUE MOON / BILLY PRIFF (1999)
7 WHY DO FOOLS FALL IN LOVE / 山下達郎 (1972)
8 LOVE OF MY LIFE / THE MOTHERS OF INVENTION (1968)
9 ONLY THE LONELY / THE FLYING PICKETS (1985)
10 THE LONGEST TIME / BILLY JOEL (1983)
11 YOU CHEATED / JERRY YESTER (1990)
12 土曜日のタマネギ / 斉藤由貴 (1986)

ホワイト・ドゥワップを裏テーマにして選曲したという、きよさんのセレクトは誰が聴いても楽しめると思われる、質の高いコンピレーションになっています。
1)のアルバムは名曲・名演ぞろいなのでお勧めです。原曲も充分「コーラス&ハーモニー」しているのですが、あえてこれを持ってきたところがきよさんのセンスの良さですね。カズーの響きがユーモラス。2)ケニー・ヴァンス関連はまだ聴いたことがないのですが、こういうのを聴くと欲しくなってきます。3)は90年代でしかもオリジナル曲というのが驚きです。粋な人たちですね。4)ポール・サイモンの確かミュージカルの曲ですね。ポールは過去にもゴスペル・コーラスを起用したこともありますね。ルーツのひとつなんでしょうか。5)大好きなG&Cが登場。彼らの曲は私も候補にずっと挙げていました。このアルバム、リマスターで出ないかな?6)どことなく大滝詠一「Rock'n'roll 退屈男」を思い出させる曲。7)若き日の山達です。この曲は私もドゥワップを聴きはじめてすぐに好きになった思い出深い曲ですね。8)ザッパ!ドゥワップって彼やブライアン・イーノのようなミュージシャンも愛着を表明しているんですよね。分かりやすい中に深い魅力が潜んでいる音楽。9)ただうっとりと心地よく聴くばかりですね、こういうのは。10)懐かしい〜。ビリー・ジョエルで唯一手持ちのアルバムです。「アップタウン・ガール」とか今でも好き。11)こういう音源をさりげなく忍ばせるのが心憎い。12)この曲が好きな人、多いなあ。もちろん私も大好き。ベスト盤買おうかな。

手持ちは1,4,5,8,10,12。特に気に入ったのは3,6、9でした。
きよさんのHPやセレクトに接する度に感じるのですが、偉ぶったところが全くないんですよね。マニアックな音源を紹介するときも、なによりもその音楽が大好きだ、という気持ちがまっすぐに読者に伝わってくるので全然知らない人のことを書かれても楽しく読むことができます。セレクトも同様で、大ネタを使ってもマニアックな音源を使っても変に狙っているように感じさせないのです。自然体って言ってしまえば簡単ですが、これってとても難しいことだと思いますよ。今回も気分良く楽しむことができました。

きよさん自身の曲紹介はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/addsomemusic/20050515