カエターノ・ヴェローゾ「ジョイア」

ジョイア

ジョイア

カエタ−ノのアルバムの中でも1986年にノンサッチから出た弾き語りのアルバムと双璧をなすシンプルな美しさを湛えた作品。全体が静謐な美しさに支配されています。カエターノの中性的な声、ギターやオルガンがまるで耳元で鳴っているように響くのが印象的。独特のコード感、とらえどころがないのにいつまでも耳の奥に残るメロディ・ラインはどこか神秘的なイメ−ジすら醸し出しています。5曲目の「ルア・ルア・ルア・ルア 」は、そんなアルバム・カラーを象徴する名曲。ビートルズ「ヘルプ」のカヴァーも収録されていますが、ジャケットはジョン・レノン&ヨーコ・オノの「トゥー・ヴァージンズ」に影響を受けたものでしょうか?赤ちゃんはモレーノですね。彼の新作もそろそろ聴きたい。