年初の日記でも少し書いたけど、強力なメンバーによって構成されているグループです。しかもその編成がおもしろい。リーダーは
芳垣安洋(dr)ですが、もうひとりのドラマー、
岡部洋一を擁するツイン・ドラム。さらに
トロンボーンに
青木タイセイ、松本治、ヴァイオリンに
勝井祐二、太田恵資。これにパーカッションの
高良久美子とベースの
水谷浩章を加えたラインアップです。90年代の
キング・クリムゾンを連想させるこの編成ですが、ツイン・ドラムによる
ポリリズムと水谷のベースを土台にして各メンバーがそれぞれ腕を競い合う、カラフルな
サウンドが魅力です。際立った対照を見せているのはヴァイオリンで、勝井のアグレッシヴなプレイに対し、太田はアラビックなフレーズと官能的な音色で迫ります。これによって
アヴァンギャルドと歌心が平然と両立してしまう懐の深さがバンドに生まれました。さらに見逃せないのが
高良久美子の千変万化のパーカッション。
フランク・ザッパの
マザーズ・オブ・インヴェンションで活躍した、あの天才ルース・アンダーウッドを彷彿とさせる活躍ぶりで、終始耳を奪われっぱなしでした。現在早くも3rdアルバムの制作を進めているという彼ら、一度生を体験してみたい!