ニュー・クラシック・ソウル、というと
ディアンジェロやマックスウェル辺りを連想しますが、元々は彼等を売り出すためのキャッチ・コピーだったはず。男くさく、骨のあるヴォーカルとコーラスが胸を熱くさせずにいられない、95年発表のデビュー・アルバムです。成功を求めて、カリオルニアからニュー・ヨークまで
ヒッチハイクしたというからすごい。そしてたどり着いたニュー・ヨークのストリートで歌っているところを
ジャム&ルイスに見出されて晴れてデビューとあいなったわけです。その
ジャム&ルイスのプロデュースはあまり奇をてらわず、裏方に徹した職人仕事で好感がもてます。どの曲でも彼等のヴォーカルとコーラスは充実していますが、特に4曲挿入された
サム・クックのカヴァーには、ストリートで歌っていた彼等をそのまま録音したかのような生々しさがあり、彼等の魅力がストレートに伝わってきます。