ブライアン・ウィルソン「SMiLE」(ASIN:B0002LI11M)

スマイル

国内盤は明日店頭に並ぶと思うのですが、待ちきれずに輸入盤を買ってしまいました。いや、もう・・・予想以上の素晴らしさに言葉が見つかりません。ブライアンの声の衰えなんてネガティヴな要素をふきとばす力強さと完成度がこのアルバムには宿っています。


ルイス・シャイナーの書いたSF小説「グリンプス」は、タイム・スリップの能力に目覚めた主人公がドアーズやジミヘン、もちろん「スマイル」も含めた未完のロック・アルバムを完成させるべく奮闘する話ですが、それが現実に起こってしまったかのような驚き。しかもブライアン自身の手によって完成したのですから、「事実は小説より奇なり」なんて陳腐な言い回しを思い出さずにはいられません。とにかく今、こうしてこのアルバムを聴くことができる喜びをしばらくは噛み締めていたい。ありがとう、ブライアン!