ブライアン・フェリー「ベイト・ノワール」(ASIN:B000025JRV)

ベイト・ノワール

ジャングルでスーツ着て踊っているようなアルバム。前作「ボーイズ&ガールズ」は「アヴァロン」のデラックス版だとフェリー本人は語っているけれど、それに倣っていうならばこれは「カントリー・ライフ」のデラックス版か。ジョニー・マーの参加がいかなる影響を与えたか、どことなくエキゾチックで、ギラツク感触が戻っているのがとても面白いです。完成度は前作に劣ることは否めないけど、枯れたダンディズムに走るよりはずっとまし。なのにこの後「タクシー」「マムーナ」「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」と、どんどんそっちの方向に進んだので、ちょっと残念に思っていたら、ロキシー再結成後の「フランティック」では、往年のフェイク感覚復活で、まだまだやるじゃんと思わせてくれたのはうれしいかぎりですね。いつまでも「リ・メイク・リ・モデル」精神でがんばって欲しいお方。