W「デュオU&U」(ASIN:B00020INC0)

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なるほど。ファンの間で評価が高いのも納得です。はつらつとしているという、パブリック・イメージを保ちながらも、「おっ、なかなか歌えるんだな」と思わせる適度な意外性(熱心なファンにとっては自明のことかもしれないけれど)もあり、懐かしさと新鮮さがいい塩梅でバランスを保っています。特に前半。一見メチャクチャな選曲、曲順に見えて、それがかえって二人の器用さを際立たせていますね。制作陣が狙ってやってるようには思えないけど。後半には「センチ・メタル・ボーイ」なんてマニアックなテクノ歌謡まで飛び出してきます。これは余裕でオリジナルを凌駕してますな。あれこれ歌い方を変えているとはいえ、どの曲も元気いっぱいなノリで通すので、ちょっと疲れちゃうのですが、充分楽しめるものになっています。アルバム通して凸凹が少ない出来になっているのは、ハロプロでは松浦亜弥の1st以来なんじゃないですか?個人的にはシングルのカップリングだった「月影のナポリ」(個人的には、この曲がベスト)が収録されていれば、もっと良かったんですけどね。もう、ずっとこの路線でもいいような気がします。オリジナル路線の方が心配だ*1(笑)。

*1:ドラえもん」のエンディングテーマはまだ聴いてません