マッチング・モール「マッチング・モール」(ASIN:B0000011MW)

マッチング・モール

ビーチ・ボーイズ「キャロライン・ノー」、ランディ・ニューマン「キャロライン」と並ぶ、ロック界3大キャロライン・ソングが冒頭の「オー・キャロライン」です。


「デヴィッドはピアノさ、オイラは太鼓
いっしょに音楽楽しいな
キミがいたなら最高なのに。
おっといけない、集中しなきゃ

今でも好きだよ、キャロライン・・・」※意訳。


甘さとほろ苦さが絶妙にブレンドされた名曲で、いつ聴いてもしみじみ。このアルバムはこの1曲を聴くためにある、といっても決して過言ではなくて、後の曲はワイアットの1stの延長線上にあるふわふわした曲が続きますが、全部「オー・キャロライン」の余韻の中で鳴っているような気持ちになってしまうんですね。とはいえ、最初の曲だけでいいや、という気分にはならないから不思議です。ジャケットも含めて、どこかとぼけたユーモアが感じられるのがいい。「ヒューに捧げる・・・って、聞いちゃいねーよ」なんて曲名はソフト・マシーンをクビになったことへのあてつけか。全体としては、ユルさと緊張感がないまぜになったインタープレイがユニークな音楽です。