ザ・ベルモンツ「シガーズ、アカペラ、キャンディ」(ASIN:B000002H8O)

ディオン＆ザ・ベルモンツから、ディオンがソロ活動を開始したため残った３人によるタイトル通りのアカペラ・アルバム。昨日とはジョージつながりの７２年作です。というのは「マイ・スイート・ロード」をカヴァーしているからですが、他にもスティーム「ナ・ナ・ヘイ・ヘイ・キス・ヒム・グッドバイ」や、イントロのフィンガースナップがカッコいい「ダ・ドゥー・ロン・ロン」、「ラヴィング・ユー・イズ・スイーター・ザン・エヴァー」などを取り上げています。なかでもＢ．Ｊトーマス「ロック・アンド・ロール・ララバイ」は聴いていてじわじわと気分が盛り上がっていく名演。どの曲でもぴしっと決まっているコーラスは安心して楽しめます。アルバム最後の曲は５０年代ドゥ・ワップの名曲のイントロ部分をメドレーでつなげていった、その名も「ストリート・コーナー・シンフォニー」。アイデアは見事ですが、ちょっと構成に難ありかも。でも彼等の歌心あふれるハーモニーを聴いていると、そんなことどうでもよくなっちゃうのですが。ジャケットも素晴らしいと思います。歌が聴こえてきそう。