ジョージ・ハリスン「ゴーン・トロッポ」(ASIN:B00014TJ7A)

やっと聴くことが出来ました。洋楽を聴くようになって、初めてリアルタイムで接したジョージの曲がこのアルバム冒頭の「ウェイク・アップ・マイ・ラヴ」。既に「33 1/3」を取り上げたときにも書きましたが、ビートルズ関係ならなんでも大ヒットすると思っていた当時の私は、この曲がさっぱりチャートを上がらないのにショックを受けたものです。まして個人的にもかなり気に入っていた曲だっただけになおさらでした。
時は流れて、久しぶりに耳に飛び込んできた「ウェイク・アップ・マイ・ラヴ」はやっぱり最高にご機嫌な曲でした。そしてアルバム全体も予想以上に素晴らしい。とにかく明るく、楽しい曲がずらりと並びます。ジョージのあの声、あのスライド・ギターは健在ですが、こんなに楽しそうに歌うジョージは初めて聴いたような気がします。ジョージのしっとりとした面がもっと欲しい、という方もいると思いますが、今の私にはこの楽しさ、躍動感がみなぎっているこのアルバムがこのうえなく愛しい。ダークホース時代のジョージの作品では「慈愛の輝き」より好きになりそうです。