はてなダイアリーで選ぶミュージックアワード2003

BC

今年度発表された音楽から洋楽部門、邦楽部門それぞれにアルバム、シングル、PV、DVD、ライブ、MC、特別賞、新人賞など(他にも面白そうなジャンルがあればご提案下さい)を選んでいこうというものです

ということなのですが決まった形式はなく、参加者の自由に任せられているところが大きいようなので、私なりにいろいろ選んでみました。新譜オンリーです。


<アルバム部門>

  • 邦楽

1)FLEX LIFE「黒い秘密」
2)カーネーション「LIVING/LOVING」
3)SPANK HAPPY 「Vendome,la,sick Kaiseki」
4)SKETCH SHOW「LOOPHOLE」
5)RAM「HOME,FAMILY,LOVE」
6)KOHKI「Eke In Eke Out」
7)TICA「Latest Rules」
8)鈴木祥子「I was there,I'm here」
9)かしぶち哲郎「Live Egocentrique」
10)SPANOVA「Fictional World Lullaby」
次点 坂本真綾少年アリス

うわー、もれたもの多数。ほぼ聴きこんだ順です。年が若いだけでもてはやされるけど、実はやってる音楽は70年代フォークだったり、普通のジャズだったりする人が多い中、KOHKIは本当の意味で新しい音楽を創ろうという姿勢が素晴らしいです。鈴木祥子かしぶち哲郎は共に弾き語り中心のライヴ盤。ゆるぎないソングライティングの個性が浮きぼりになりました。SPANOVAは緻密なサウンド・プロダクションと構成が見事。もっと注目されても良いですよね。坂本真綾はまだ2回しか聴いていないので次点。もっとじっくり聴き込めば上にいくかも。

  • 洋楽

1)Steve Winwood「About Time」
2)David Sylvian「Blemish」
3)Robert Wyatt「Cuckooland」
4)Mice Parade「Obrigado Saudade」
5)The Aluminum Group「Morehappyness」
6)Jaga Jazzist「The Stix」
7)The sea and cake「One bedroom」
8)Yerba Buena「President Alien
9)Randy Newman「The Randy Newman Songbook Vol.1」
10)Four tet「Rounds」

下手すると大ベテランのオンパレードになりそうでしたね。Mice Paradeのしなやかな演奏に惹かれました。Yerba Buenaはヒップホップとラテンのスリリングな出会いの記録。

  • その他

1)NAXOS松平頼則作品集
2)DCPRG「構造と力」
3)Aldo Ciccolini「Chopin:Les Nocturnes」
4)藤原大輔「白と黒にある4つの色」
5)高橋アキ プレイズ西村朗「ヴィシュヌの化身」

雅楽とトータル・セリエリズムを結合させた傑作を数多く残した松平作品が廉価盤で出たのは事件。Ciccoliniの奏でる名機 FAZIOLIの美麗な音色はピアノファン必聴。高橋アキはこのスケールの大きい難曲を堂々と弾きこなしていて見事です。菊地成孔は著書「スペインの宇宙食」も込みで今年のMVP。


<ベストライヴ>

★中川賢一&稲垣聡「B→C」(4月23日東京オペラシティ

気鋭のピアニスト2人によるピアノ・デュオ。「バッハからコンテンポラリーへ」のテーマに沿って選ばれた曲目は、バッハの「ファンタジアとフーガ ト短調 BWV542」、ジョン・ケージ「2台のプリペアドピアノのための3つのダンス」、メシアン「アーメンの幻影」という刺激的なプログラム。初めて生で聴いたプリベアド・ピアノのトランシーなサウンドにクラクラ。そしてメシアンの官能的といってもいい虹色の響きにすっかりやられました。有休をとって観に行って本当に良かった!腰が重い私を誘ってくれたchimeさんに感謝。