V.A『ぞめき 壱 高円寺阿波おどり』
- アーティスト: 東京天水連,舞蝶連,小六連,苔作,天狗連,葵新連,飛鳥連,忍連,江戸っ子連,ひょっとこ連,吹鼓連
- 出版社/メーカー: ABY RECORDS
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: CD
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こうしてPCの前に座ってこの文章を書きながらも、かつて四国に赴任していた時期があったにもかかわらず、ついに本場の阿波おどりを体験できずに終わってしまったことが悔やまれてなりません。「おなじ阿呆なら踊らにゃソンソン・・・」のステロタイプなイメージに囚われてしまって、せっかくの機会を逃してしまったのですからね。
さて、このCDに収録されているのは「高円寺阿波おどり」であって、徳島の「阿波おどり」ではありません。しかし、ライナーノートによると、高円寺阿波おどりは既に50年以上の歴史をもち、100万人以上を動員する一大イベントに成長しているのです。本作にはそこに参加している多数の連の中から、11の連の音源が録音されています。
CDの1枚目の冒頭を飾る東京天水連から既にその強烈なビートの迫力に驚かされます。鉦とスネア、大太鼓だけの編成で激しく打ち鳴らされるリズムには、興奮とどこかストイックな美意識すら感じてしまいます。こうした鉦と打楽器だけの編成の演奏を“一拍子系”と呼ぶそうですが、1枚目にはその一拍子系の連が中心になっています。いずれの連も同じく怒涛のビートの洪水でありながら、それぞれに独自のビート感をもっていることが、こうして音だけで聴くとはっきり伝わってくるのが面白い。一方2枚目に納められている飛鳥連などの演奏は、笛や三味線、はやしなどが加わった“正調”が中心となっており、これも味わい深いものがあります。
以上の感想は全てCDの音だけを聴いて書いたものです。実際の高円寺阿波おどりをご覧になった方は、ストイックだなんてとんでもない!音だけじゃ本当の楽しさ、迫力は分からないよ!と思われるかもしれません。そのとおりだと思います。今年の夏はなんとかして実際に見てみたいものですね・・・。
なお、久保田は今年になっていよいよ本場徳島の阿波おどりの録音を敢行。その成果が既に2枚のCDとして発表されています。こちらも早く聴いてみたいなあ!・・・って既に購入済みなんですけどね(^^;)
- アーティスト: 蜂須賀連,娯茶平,ゑびす連,天水連,阿呆連,藍吹雪,葵連
- 出版社/メーカー: ABY RECORDS
- 発売日: 2011/06/12
- メディア: CD
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- アーティスト: 華舞遊,竜美,眉月連,苔作,阿波座流,七彩連,新町橋よいよい囃子
- 出版社/メーカー: ABY RECORDS
- 発売日: 2011/06/12
- メディア: CD
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