『クロスビー、スティルス&ナッシュ』

クロスビー、スティルス&ナッシュ

クロスビー、スティルス&ナッシュ

昨日はフリート・フォクシーズの音楽性をザ・バンドビーチ・ボーイズに例えたけれど、アメリカン・ロックのファンなら、このCSNとの親近性をまず感じるのではないかな、と思います。ザ・バーズホリーズバッファロー・スプリングフィールドのメンバーにより結成された、スーパー・グループのはしり・・・なんてことは今さら書くまでもないくらい有名な、ロック史に大きな足跡を残したグループですね。ニール・ヤングが加わった『デジャ・ヴ』の方が代表作に挙げられることが多いですが、アルバムとしての完成度はこのデビュー作の方がずっと上です。3人のハーモニーからはこのメンバーで存分にハモレることの歓びがストレートに伝わってきて、それがこのアルバムをいつ聴いても新鮮なものにしています。3人とも個性的なソングライターですが、私が聴いて「おっ」と思った曲はどれもスティーヴン・スティルス作でした。その中でも白眉はやはり「組曲:青い眼のジュディ」でしょう。長さを感じさせない名曲だと思います。