Unbeltipo『Uncle Bunny Tongue』

Uncle Bunny Tongue(バーニー伯父さんの喋り方)

Uncle Bunny Tongue(バーニー伯父さんの喋り方)

ウンベルティポは、今堀恒雄(g)・ナスノミツル(b)・佐野康夫(ds)からなるユニット。3人とも多彩な活動を展開している腕利き揃いですが、このユニットでは今堀のコンセプトによる楽曲を強靭なアンサンブルで聴かせてくれます。
ちょっと変わったアルバム・タイトルの真意は不明ですが、このタイトルに含まれた“Uncle”と“Tongue”という単語は、私がこのアルバムを聴いてすぐに思い浮かべた2つのバンドと関係があるものでした。すなわち『アンクル・ミート』のマザーズ・オブ・インヴェンションと『太陽と戦慄』のキング・クリムゾン。そう、このアルバムにはまるでフランク・ザッパの曲をキング・クリムゾンが演奏しているかのような複雑でハード、かつメタリックな音楽が全編にわたって響いているのです。収録された全7曲はどれも10分程の長さをもち、ちょうど緊張感を持って演奏を聴き続けられる尺に納まっています。まさに質・量とも充実のプログレ(あえてこう呼びたい)盤ですね。