トム・ウェイツ『クロージング・タイム』

セレクト合戦仲間であり、ボードゲームクラブ仲間でもある、めんちかつさん(id:nota10)のブログが突然更新停止してしまいました・・・。精力的なライヴ・レポートや丁寧に書かれた本やセレクトの感想が読めなくなってしまうのは残念です。いろいろ事情があると思いますが、1日も早い復帰を待ってますよ!

最近初期作品が紙ジャケになったトム・ウェイツですが、私はこのデビュー・アルバムに最も思い入れがありますね。発表当時はまだ20代前半だったはずですが、人生の酸いも甘いも知り尽くしたような歌声を聴かせてくれます。声質もここでは後年ほどの凄みはなく、ハース・マルティネスとドクター・ジョンの中間にあるような感じで親しみやすい。やさぐれているようで、でもどこかで夢をまだ信じているような含みのある人物像が聴いていると浮かんでいるのです。