“The Cyberfolk World of Gabriela Robin”

菅野よう子の作品に参加している謎の作詞家兼ヴォーカリスト、Gabriela Robin。実は菅野よう子その人であったことが７月７日のコンサート「超時空七夕ソニック」で明らかになりました（もっとも、かなり前から本人ではないかとは噂されていましたが）。そのGabriela Robin名義の曲を集めたセレクトです。全曲作詞：Gabriela Robin、作・編曲：菅野よう子です。ヴォーカルも大半はGabriela Robinですが、いくつか例外もあります。
Gabriela Robinの歌詞の特徴は、「トライアングラー」や「ライオン」などの例外もありますが、ほとんどが響きの良い言葉を連ねてつくられた、どこの国でもない言葉で綴られていることです。まあ、俗にいうハナモゲラですね（笑）。このセレクトではその歌詞の響きを生かすべく、無国籍感覚の雰囲気をもつ曲を中心に選曲しました。タイトルはたまたま「創聖のアクエリオン２」のサントラ中の曲「CyberFolk Music」のタイトルを見てひらめいたものです。このセレクトの感じをうまく言い表していると思うのですが、いかがでしょうか。
前置きが長くなりましたが、収録曲は以下の通りです。

1.Green Bird

菅野よう子の得意技のひとつ、穏やかな聖歌風の小品で幕開け。

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 2 - No Disc

2.Cyberbird

耽美的なメロディーが激しいドラムン・ベースのビートで歌われる。ここから本格的なスタートです。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.2

3.Some Other Time

攻殻機動隊からもう一曲。ちょっとＵ２風（？）な味のある曲ですね。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.

4.Moon

Gabriela Robinがついに観客を前にしてその歌声を披露した記念すべき名曲。

∀ガンダム ― オリジナル・サウンドトラック 1

5.Cloe

個人的に菅野よう子の最高傑作と思っているのがこの「アルジュナ」のサントラ。ほとんどプログレのような楽曲が並ぶ中、シンプルで優しいメロディーがひときわ映える。大好きな曲です。ヴォーカルは山本千夏。

アルジュナ into the another world

6.ABC Mouse Parade

菅野よう子名義で発売されたアルバム「song to fly」より。ミュージカル風のユニークな曲ですが、間奏やエンディングはほとんど「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」。ここで聴けるヴォーカルが一番素に近いかな。

Song to fly

7.Celiane

隠れた名バラード。ヴォーカルはDorota lachowriczなる人です。

創聖のアクエリオン オリジナル・サウンドトラックII

8.take a little hand

菅野作品には珍しくアコギの響きが冴え渡る楽曲。今回選曲していて「こんなにいい曲だったのか」と発見した曲でした。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society O.S.T

9.Perdeski Cloyn

実写映画のサントラからも１曲。実写映画の音楽はどちらかというと抑え目な曲が多いのですが、この曲はらしさ全開。無国籍感覚満載ながら、どこか和風のテイストがするのは気のせいか？

阿修羅城の瞳

10.トルキア

これぞまさしくCyberFolk！盛り上げ方がうまい。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.3

11.WANNA BE AN ANGEL

菅野よう子のみならず、ヴォーカルの新居昭乃にとっても代表曲となった名曲。これもまた聖歌風ですが、ノイズをまぶしたバッキングがアグレッシヴ。天使が毒に満ちた聖杯を掲げて歌っているような・・・。ちなみに最後の２曲は最初の２曲と対称となるようにしたつもり。これは２曲目と対になってます。

MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK PLUS - for fans only

12.The way to the river

最後は再び清らかな小品でまとめてみました。

劇場版 ∀ガンダム ― オリジナル・サウンドトラック 「惑星の午後、僕らはキスをした」