ブライアン・フェリー『タクシー』

タクシー

タクシー

録音に凝り過ぎて挫折してしまったオリジナル・アルバム『ホロスコープ』に替わり、共同プロデュースにロビン・トロワーを迎えて制作された、お得意のカヴァー・アルバム。S.J.ホーキンス、キャロル・キングから、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、果ては「アメイジング・グレイス」と脈絡のない選曲なのに、フェリーのヴォーカル・スタイルと丁寧なサウンド・プロダクションのおかげで統一された雰囲気が保たれているのが見事です。それにしてもボブ・クリアマウンテンのミキシングとフェリーのサウンドの相性は抜群ですね。