風来坊、プラハを往く(6)〜バレエとオペラを観ました〜

日記の方が時差ボケ状態ですみません。ようやく続きを書くことができるようになりました。
さて、プラハ2日目は本来の目的であるバレエとオペラの鑑賞です。午前中は市内観光を兼ねて場所を確認。これはまた後日書きます。まずは午後2時からバレエ「SOLO FOR THREE」を鑑賞しました。場所は国民劇場です。建物の様子は写真の通り。
・建物の外観

・客席

・天井

19世紀に国民運動が盛り上がったときに建てられたものですが、今回ここで演じられたのはPetr Zuska 振り付けによるモダン・バレエでした。シャンソン歌手Jacques Brel、かつての共産主義時代に反政府の歌を歌っていたというロシア人歌手Vladimir Vysockij、そしてチェコを代表するシンガー・ソングライターのKarel Krylの3人の曲をモチーフに、ある一人の男の内面世界を表現していたように見えました。歌詞がわかればより深く理解できたのでしょうが、一応英訳は出るものの、その場所が舞台上方なのでそっちばかり見ていると肝心の踊りが全然見えません。なので歌詞の理解は早々にあきらめて舞台に集中していました。フェリーニ「8 1/2」で描かれた主人公の内的世界をシリアスにしたもののよう、と書いてお分かりいただけるでしょうか?これまであまり接したことのない世界で刺激を受けました。それにしても客席に子供連れが結構多かったのに驚き。決して子供向けの内容ではなかったのですが・・・。私の隣に座っていたのも、小学校高学年くらいの女の子。開演まではスヌーピー柄の携帯で一生懸命メールを打っていたのは、日本とあまり変わらない光景で微笑ましかったのですが、いざ舞台が始まると真剣に見入っていました。


夜はオペラです。プラハには本格的なオペラを上演する会場としてオペラ座があり、

この日も「トスカ」を上演していたのですが、我々が選んだのはStavovske劇場で上演の「フィガロの結婚」でした。理由はモーツァルトプラハに縁の深い作曲家だからです。ある意味ご当地物ということ(笑)。こちらが建物です。

・オーケストラ・ピットです

・天井はこんな感じ

言葉はわからないのはこちらも変わりありませんが、なにせモーツァルトの代表作のひとつですから大まかな筋は知っていましたし、席がほぼかぶりつきだったので歌手の演技、表情をしっかりと見ることができて楽しめました。演奏・演出ともに奇を衒わないものだったものもありがたかったですね。かくして2日目は過ぎていったのでありました。