風来坊、プラハを往く(4)〜魅惑のチェスキー・クルムロフ その3〜

街の様子も見てみましょう。こちらが中央にある広場です。

周囲にはホテルやみやげ物店が連なっています。ここを中心に細かい路地が広がっていて、注意しないとすぐ迷ってしまいます(笑)。

ここは昼食をとった店。最初に出てきたじゃが芋ときのこのスープが濃厚なのにくどくなく、絶品でした。

こちらはみやげ物屋です。下の写真はマリオネットの店のマスコット・ガール?

しかし、Iさんと私がみやげ物屋に目もくれず向かった店があったのです。それは・・・

そう、CDショップです!Iさんは日本ではなかなか入手できないドボルザークや、マルティヌー、ノヴァークなどのオペラを熱心に物色。その間、店員さんとカタコトの英語でこんな感じのやりとりを。
「ワタシ、ニホンからキマシタ。ニホンでは、チェコのフォーク・ミュージックはナカナカミツカラナイ。コノ機会ニゲットシヨウとオモッテイルノデスガ、ナニカオススメアリマスカ?」
「オー、コレハ演奏がシャープでベリー・グッドよ。コチラはソボクでタノシイワ。コレハ現代的ナ感覚ガアッテトテモイイヨ。コッチは楽器編成がユニーク。ソウソウ、今の時期ナラ、クリスマス・ソングもゼヒゼヒ」
・・・といったぐあいに次々と推薦してくる店のおねーさん。その笑顔の魅力に抗しきれず(^^;)、勧められたものを全部買っちゃいました。その他スメタナピアノ曲集とバロック期の作曲家、ベンダのヴァイオリン・トリオのソナタ集(これらもおねーさんの熱いプッシュがあったのです)、そしてジャケットがどことなくヴァシュティ・バニヤン『ジャスト・アナザー・ダイアモンド・デイ』を思わせるララバイ集をジャケ買いしたのであります。戦利品はこちら。

この日の締めくくりは城の内部の見学でした。これは自由に見学することはできなくて、決った時間にガイド付きではないとだめなんです。もちろん写真撮影の類は一切ご法度。鍵をジャラジャラ持ったガイドさんが、部屋から部屋に移動する度にいちいち鍵をかけていくというものものしさなのですが、それも納得の豪華な調度品、美術品の数々は圧巻でした。中世からロココ、近世に至る美術品、工芸品が一度に見られるのですから!クライマックスはシュヴァルツェンベルク家の時代に造られた仮面舞踏会の間で、壁一面がロココ様式の鮮やかな絵画で埋め尽くされていて、当時のパーティーありさまを彷彿とさせる華やかさと楽しさが私たちにもはっきり伝わってきました。これこそが本物の贅沢というものなんだなあ、とただ感心するばかりでしたね。
かくしてチェスキー・クルムロフでの充実した一日は幕を閉じたのでありました。