風来坊、プラハを往く(3)〜魅惑のチェスキー・クルムロフ・その2〜

チェスキー・クルムロフの歴史を簡単に記しておきます。1250年に地域の領主、クルムロフが最初に城を建てたことから町の歴史が始まりますが、本格的に発展したのは1302年にロジェンベルク家が支配者となってからです。町の名は長く「クルムロフ」のままだったのですが、15世紀になって「チェコの」を意味するチェスキーが付け加えられ、チェスキー・クルムロフとなりました。
チェスキー・クルムロフ城は複雑な複合体となっているのが特徴で、16世紀には既に5つの中庭と40の建物から成り立っていたと記録にあるそうです。まず目を惹くのはこの塔でしょう。城の中でも最も古い部分だそうです。中に入って登ることもできて、かなり急な階段が続くのですが、見晴らしは最高でした。川に沿って街並みが発展したのが分かるでしょうか?「クルム」とはドイツ語で「曲がる」という意味なんです。町にはビール醸造所もあるのですが、残念ながら今回は見学する時間がありませんでした。
 

これは内部にあった塔の模型。


城の前には堀があって、そこには熊が放し飼いにされているそうです。18世紀初頭から飼育されていたとのことですが、あいにく私が堀を覗いたときにはどこかで昼寝でもしていたのか、熊は出てきてくれませんでした。しかし、こんなところにひょっこりと発見!

これはこれで嬉しい出会いでしたが、次の機会には本物にめぐりあいたいものです。