ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ『フル・サークル』

フル・サークル (紙ジャケット仕様)

フル・サークル (紙ジャケット仕様)

年末のビッグ・サプライズ。ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ、40年ぶりの新作です。発売されることを知ってから実際に聴くまでの心の動きをmeikanさんがhttp://d.hatena.ne.jp/meikan/20071221で書かれていますが、私を含め、似たような思いをされた方は多いのではないでしょうか。1曲目が流れてきたときに、1stと変わらない空気感を持つ音がそこにあることに驚き、続く「ドリフター」で完全に虜になりました。予備知識なしに“40年前にリリース寸前にお蔵入りになった音源が復活!”と聴かされたらきっと信じていたことでしょう。95年にロジャー・ニコルスが「ア・サークル・オブ・フレンズ」名義で出した『ビー・ジェントル・ウィズ・マイ・ハート』は正直失敗作だと思ったけど、あのアルバムのように下手に今にあわせようとせず、かつての味わいをそのまま蘇らせたことが最上の結果となってこのアルバムに結実しています。素晴らしい、としかいいようがない。