12/8『POP2*0ナイト〜ロック×電子音楽、華麗なる40年の電子ロック実験史を聴く〜』・12/9『POP2*0ナイト〜アイドル×電子音楽、21世紀型ポップスの未来を大予測!〜』@TOKYO CULTURE CULTURE

ちょっと体調を崩しているのと、今回はリラックスして楽しむことに徹したので覚書程度のレポとなります。どうもすみません。
「音で聴く『電子音楽 in JAPAN』」のアンコール企画として2夜連続で行われたPOP2*0ナイトに行ってきました。詳しい内容は2007-12-06をご覧ください。
第1夜「洋楽編」は前回の復習をかねつつ、ロックにおける電子音楽の歴史を振り返る内容で、ジョン・レノンの命日ということもあり、ビートルズ関係の実験作も紹介されました。ジョンやジョージの実験作を大音量で聴くなんてまず普通じゃ考えられないので(笑)、大変面白かったです。ビートルズはアビー・ロードでシンセを導入したのですが、ストーンズもかなり意識的だったというのは新鮮でした。特にミック・ジャガーが手がけたケネス・アンガーの実験映像が意外にかっこよくてびっくり。その他にも「モンド」という言葉が流行ったとき熱心に聴いていたシルヴァー・アップルズなど、個人的になつかしい音源も多数紹介されました。後半はトニー・マンスフィールド特集。機材が進歩しても基本的な音色センスは変わらなかったんだなあ、と納得させられました。テレックス特集がなくなったのが残念!


2日目の邦楽編はid:amed-recさんとご一緒しました。興味深いポイントについてはamed-recさんがレポにまとめられているので、そちらをご覧いただければと思うのですが、好みが合う方とおしゃべりしながら見るなつかしの音源は大変楽しめました。前半は「イエローマジック歌謡曲」「テクノマジック歌謡曲」周辺と、アニメ、特撮ソング特集。なるほどアニメ音楽は電子音楽の導入が早かったですね。残念だったのは細野晴臣テクノ歌謡のひとつとして、薬師丸ひろ子「紅い花、青い花」が取り上げられたのですが、流れてきた曲は「寒椿、咲いた」だったこと。こちらも中田喜直の曲に松任谷正隆が硬質なアレンジを施した佳曲なんですけどね。惜しかった!そして後半はPerfume初音ミク特集。主宰者の田中さんは一週間前にPerfumeにはまったとのことで、これで前回のイベントのときPerfumeの名前が出てこなかった謎が解けました(笑)。amed-recさんも興味をもっていただいたようで、今なら音源をそろえやすいのでこの機会にぜひハマッテください!
スペシャル・ゲストとして戸田誠司が出演されたのですが、未だに衰えない好奇心と独特のユーモアのあるトークがとても素敵でした。初音ミクについては、ロボ声でないのが凄い。だからこそここまで広まったのではという見解を披露。そして最後に初音ミクを用いた楽曲「馬と蝶とミク」が流されたのですが、これがファンタジックな映像を伴った素晴らしい出来栄えで、ここだけで終わってしまうのが勿体ないと思える程でした。帰りにはリアル・フィッシュのボックス「遊星箱」にサインをもらっちゃいましたよ。戸田さんにはまた素敵なソロ・アルバムを出して欲しいですね。


2日続けて濃いイベントに参加したので、疲れがどっと出て更新が遅れました(笑)。しかし、まだまだ秘蔵の音源はたっぷりあると思うので、ぜひこの催し月一くらいのペースで定例化して欲しいですね。期待してます!