ソウル・チルドレン『ファインダーズ・キーパーズ』

ファインダーズ・キーパーズ

ファインダーズ・キーパーズ

このところマイミクの間にソウル熱がじわじわと広がっています。私も影響を受けて今日は手元にあるアルバムを数枚聴きかえしていたのですが、その完成度に改めて感心したのがこの1枚です。
元々スタックス・レーベルで活動していたソウル・チルドレンがレーベルの倒産に伴いエピックに移籍しての第1弾です。移籍を機に女性ヴォーカルの一人が脱退して3人組となりましたが、彼らの魅力はいささかなりとも減じておりません。ノーマン・ウェスト、ジョン・コルバートの男性陣と紅一点のアニタ・ルイスのそれぞれが素晴らしいリード・ヴォーカルをとれるのに加え、コーラス・グループとしても強力なハーモニーを披露してくれます。そしてこのアルバムの全9曲、アップ・テンポのナンバーもスロー・バラードも粒揃いの楽曲が並びます。サウンド・アレンジもでしゃばりすぎずにしっかりと歌声をサポート。優れた楽曲とサウンド・プロダクションを得て、彼らのヴォーカルが存分にドラマティックな世界を構築していく様にはただ聴き惚れるしかありません。