今月読んだ本

説得

説得

ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実

ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実

石川淳短篇小説選―石川淳コレクション (ちくま文庫)

石川淳短篇小説選―石川淳コレクション (ちくま文庫)

百年の孤独 ニッポンの小説

百年の孤独 ニッポンの小説

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

Yellow Magic Orchestra

Yellow Magic Orchestra

おおきく振りかぶって(7) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(7) (アフタヌーンKC)

逃亡日記

逃亡日記

正月休みがあったんだし、もっと読んでいてもよさそうなものだったけど、まあこんなものかなあ。一番面白かったのは高橋源一郎。「ゴーストバスターズ」以来なんとなく遠ざかっていたんだけど、1行目からひきこまれた。根っこのところは「文学がこんなにわかっていいかしら」の頃と変わっていないのだけれど、より思考が深く、広がりをもったものになっているのが素晴らしい。ジェフ・エメリックビートルズ・ファンならみんな興味深く読めるでしょう。スタジオでのビートル達の言動がリアルに浮かんでくるようです。勤勉な職人肌のエメリックがポールと最も相性が良かったというのは納得。ジョンのエキセントリックさも鋭く描写されている。割りをくったのがジョージとリンゴ。オースティンはやっぱり面白い。夏目漱石ファンでオースティン読んでいない人は信じません、なんてこともつい思っちゃうくらい面白い(笑)。今度は「マンスフィールド・パーク」を読まなくては。石川淳短編集、全集持っているから今さら買う必要ないのに買っちゃいました。新たなフォーマットで読み返すといろいろ発見があるものですね。「かよい小町」や「雪のイブ」がこれまでよりもぐっと迫ってきました。「化物語」は巷で評判がよさげなので読んでみましたよ。面白かったけど、再読するところまではいかないかな。会話のノリにどこまでついていけるかがポイントで、波長があったらハマルんだろうなあ。自分がトシだということを実感しました(笑)。「おおきく振りかぶって」は最新刊まで大人買いの一気読み。野球人気が下火になっているのにこんなに面白い野球漫画がでてくるなんて不思議。丹念な話の進め方がいいですね。“シンキング・ベースボール”を敵も味方も実践しているのが素晴らしい!荒俣宏、ネタは面白いけどちょっと雑然としてるのが惜しい。