秋の和みセレクト感想(6)フィニルさん

邦楽、洋楽、メジャーなものからマイナーなものまで織り交ぜながら、あたたかい手触りのバランスの良い選曲を聴かせてくれたフィニルさん(id:Finyl)のセレクトです。

1.Oyster And The Flyingfish:Kevin Ayers & Bridget St.John
2.Hush A Bye:Spice
3.Good Lady Of Tronto:Fifth Avenue Band
4.Natural Life:Saffron Summerfield
5.Ventura Highway:America
6.Green Rocky Road:Wendy Waldman
7.Bad Weather:Illinois Speed Press
8.Louisville AD:Michael Stanley
9.Children:Ann Odell
10.Love Must Be The Best Time Of Your Life:Amazing Blondel
11.To My Maker:Colin Hare
12.さんま焼けたか:斉藤哲夫

1は大好きなケヴィン・エアーズ。“ウラーウラー”コーラスで自然に頬がゆるんできます。2は歯切れの良いアコギが心地よいですね。3はスティール・ギターとちょっとクセのあるヴォーカルの取り合わせの妙。4の楚々とした歌声、いいなあ。地味だけど大好きな歌手です。実はアメリカ持ってないのですが(^_^;)、5は私も聴いたことがあります。爽やかなコーラスがカラリとした秋晴れの空を思わせますね。この辺で裏テーマ(アコースティック・ギター)がぼんやりと見当がついてきました。6はスライド・ギターが活躍。ゴスペルっぽいコーラスも聴くことが出来るけど、全体的にはあまり泥臭くないのが今回のテーマと絶妙にマッチしています。こういう曲を見つけてくるのがさすが上手いですね。ポコポコした音がのどかで和ませる7を経て、8の渋い味わいへと続く流れがいいですね〜。最近聴いたばかりのメルティング・ポットの元メンバーによる9が聴けたのはうれしいです。10のアメイジング・ブロンデルは穏やかなメロディーが素敵。11はポップさの中に泥臭さがちょっぴり混じった味わいがいいです。歌い方が時々ディランっぽくなるのが面白い。そして12は斉藤哲夫。この人の歌は身近なことを歌っていてもせせこましくなくて、どこかスケールの大きさを感じさせるんですよね。不思議な歌い手だと思います。この曲はそんな彼の魅力が充分に発揮された佳曲。
どの曲も高水準の楽曲がならんだ、味わい深いセレクトでした。

フィニルさん自身の解説は↓
http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20061112