トラフィック『ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ』

John Barleycorn Must Die

John Barleycorn Must Die

初めて聴いたのは中学のとき。「ずいぶん地味な音楽だな・・・」と思いながらもずっと聴き続け、現在は大フェイヴァリットとなっております。今にして思えばこのアルバム、ジャズ・ロック(「グラッド」)、プログレ(「フリーダム・ライダー」)、スワンプ(「ストレンジャー・トゥ・ヒムセルフ」)にトラッド(「ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ」)と発表当時(70年)の流行を押えまくっているんですよね。リアルタイムで接した人は「おっしゃれ〜」って感じたのでしょうか(笑)。
当初はウインウッドのソロ・アルバムとして構想されただけあって、ヴォーカルはもちろんのこと、オルガンやベースでもウインウッドは活躍しているのですが、それを支える盟友クリス・ウッドとジム・キャパルディもいい仕事っぷりです。特にジム・キャパルディ。タイトル・チューンでのデュエットも最高ですが、「エンプティ・ページズ」でのウインウッドのベースとぴったり息のあったドラミングが素晴らしい。こういう演奏を聴くと、変則的な形であってもやはり“バンド”なんだと実感させられます。

関連アルバム

<過去の日記から>
これまでにも結構トラフィクは取り上げているんですよね。

・今年のベスト候補。90年代再結成時のライヴです。トラフィックサウンドの完成形といってもいいでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/huraibou/20060404

・こちらはスタジオ盤。これを書いていたときはDVDが出るなんて思ってもいなかった。
http://d.hatena.ne.jp/huraibou/20051125

・隠れ名盤と思います。
http://d.hatena.ne.jp/huraibou/20030906/p2