3/24ザ・ローリング・ストーンズ"A Bigger Bang Tour"@東京ドーム

突然見ることができるようになった今回のローリング・ストーンズ来日公演。一度は見てみたいと長年思っていたので、急に舞い降りた幸運にはやる心を抑えきれずドキドキしながらドームに向いました。今回は会社の方と一緒。


前座のステージが終わった後も30分以上経ってようやくスタート。座席がメイン・ステージと会場中央のBステージもバランスよく見渡せる位置だったので、これはまったり見られていいな、と思っていましたが、オープニングで高らかに「Start Me Up」のイントロが鳴り響いた瞬間立ち上がっていました。続いて「It's Only Rock'n Roll」と強烈なワン・ツー・パンチ。まったりできる訳ありません(笑)。
新曲を挟んで「Bitch」「Tumbling Dice」。かなりアグレッシヴでぐいぐい攻め込んでくるように感じられる演奏でした。なんだかもうクライマックスがやってきた感じ。


ここからの数曲が個人的に最も感激した流れです。まずはステージにキーボードが置かれ、なんとそこにミックが座って弾きだしました。ファルセットを駆使して歌われたのは「Worried About You」!いつものスタイルに戻って「Ain't Too Proud To Beg」!そしてミックがブルース・ハープを奏でる「Midnight Rambler」!さらに「Gimmie Shelter」!
やたらに「!」を連発してますが、実際イントロの度に「うおー」とか「キター」とか叫びっぱなしだったんです(笑)。


ここでキースが2曲。ラフな歌唱としゃがれ声に癒されます。「Happy」をやってくれたのがうれしかったなあ。そして後半戦開始。「Miss You」を演奏している途中で彼等を載せた台がスルスルと動き出し、花道を通ってドーム中央のBステージへ。ここで数曲演奏し、「Honky Tonk Woman 」の途中でメインステージへ台が戻っていきます。メインステージ上に設置された巨大スクリーンに花柄のベロ・マークが大写しになって彼等を迎えていました。


さあ、ステージは本当のクライマックスへ。泣く子もだまるキラー・チューンの連発です。ミックが躍動する。キースも前に出る。ロンはやや控えめな感じでプレイ(とてもらしくて、良かった)。そしてチャーリーがクールな表情で熱いドラムを聴かせる。今回、全体的にチャーリーの演奏がとても印象的でした。大盛況のうちに本編終了。
アンコールはまず「You Can't Always Get What You Want」。ミックがサビの部分を「イッショニウタッテ〜」と呼びかけます。ああ、メロディがひとつしかないような曲なのに(笑)、なんでこんなにカッコいいのでしょうか。最後は「Satisfaction」で幕。


初の生ストーンズ、たっぷりと堪能しました。あれも聴きたかった、これもやって欲しかったといい出せば切りがありませんが、これだけエネルギッシュな演奏を聴かせてくれれば大満足です。帰りの電車で、隣にいた10代後半とおぼしき若いファンが友人と「これだけスゴイ演奏をして、最後を「Satisfaction」“満足したぜ”で終わらせるのがいいよね。本当に満足!って感じで」と語っていました。君達甘いな。あれはあれだけやって、なお「満足なんかできないぜ」と歌っているからスゴイんだぜ・・・と心の中でツッコミつつも、若いファンもうならせるストーンズに改めて感服した次第です。


セット・リストは以下の通り
1.Start Me Up

2.It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)

3.Oh No Not You Again

4.Bitch

5.Tumbling Dice

6.Worried About You

7.Ain't Too Proud To Beg

8.Midnight Rambler

9.Gimmie Shelter

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以下キースのヴォーカル。

10.This Place Is Empty

11.Happy

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以下Bステージでの演奏

12.Miss You

13.Rough Justice

14.You Got Me Rocking

15.Honky Tonk Woman

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16.Sympathy For The Devil

17.Jumping Jack Flash

18.Brown Sugar

<アンコール>

19.You Can't Always Get What You Want

20.Satisfaction