バンドバトン ROXY MUSIC

初期ろきしー

id:kissheeさんから回ってきた「バンドバトン」。私はロキシー・ミュージックでやってみたいと思います。
私が洋楽を聴き始めたきっかけはNHKFM「軽音楽をあなたに」のビートルズ特集だったのですが、ビートルズの次に好きになったのがキング・クリムゾン。その次がロキシー・ミュージックでした。つながりがあるといえばあるし、メチャクチャといえばメチャクチャな流れですね。ともあれ、ロキシーは私にとって結構思い入れのあるバンドなんです。

★好きなメンバー2人

ブライアン・フェリーはこの際別にして、「フィル・マンザネラ」と「ポール・トンプソン」を挙げたいと思います。ごめんね、アンディ・マッケイ。

まずはフィル・マンザネラ。

最後まで残っていたオリジナル・メンバーの一人とはいえ、フィル・マンザネラはロキシーでは脇役に徹していたという印象。ですが、チャールズ・ヘイワードらとクワイエット・サンを結成したり、ロバート・ワイアットとも深い交流があるなど、ソロ活動ではなかなか奥深い音楽性を見せてくれるのですね。そんな彼の個性がどのくらいロキシー本体に影響を与えていたのか、これから考えてみたいところであります。

次にポール・トンプソン。

初期から中期のロキシーのドラマー。ソロ・アルバムを聴くとわかるのですが、ブライアン・フェリーはR&Bにとても関心を持っている人なんですね。ロキシーでその趣味が前面に出てきたのは後期の「フレッシュ&ブラッド」からで、「アヴァロン」で大きく花ひらくのですが、実は1stも曲自体はR&Bの影響を大きく受けています。なのにあのアルバムがテクノ・ポップ的というか、近未来な響きがする理由は、ポール・トンプソンのタテノリのビートの力が大きいのではないでしょうか。元祖ハンマー・ビートだと思います。このビートにイーノのSE的なシンセなどが加わり、初期ロキシーの異形なレトロ・フューチャー・ミュージックが誕生しました。

★好きなメンバーにひとこと。

えーと、特にないなあ(笑)。

★思い入れのある曲を3曲ほど

1)「Re-Make/Re-Model」(from「Roxy MusicROXY MUSIC-REMASTERED

やっぱり1stの冒頭を飾ったこの曲は外せません。上で述べた「異形なレトロ・フューチャー・ミュージック」の要素はこの曲にびっしりと詰まっています。ひとつひとつのフレーズは50’sっぽいのに、フェリーのとんがった歌唱とヘタウマなバッキングが全然違った世界を造り出している大傑作。終盤、それぞれがオールディーズのフレーズをパロディ化したソロを回していくのですが、一人平然とただのノイズを発振するイーノが面白い。ロキシー・ミュージックがポップ・アートと関連づけられて語られることになった記念碑的な1曲といえるでしょう。

2)「Out of the Blue」(from「Country Life」COUNTRY LIFE-REMASTERED

イーノ脱退後のロキシーはたまに軽んじられることがあるのですが、それはもったいない話。ロキシー・ミュージックに駄作なしです。4thアルバム「カントリー・ライフ」のハイライトにあたるこの曲、フェイド・インしていくイントロから一気に疾走していくスリリングな名曲です。エディ・ジョプソンのヴァイオリンもいい。

3)「Ain't That So」(from「Manifesto」Manifesto)

私の一番好きなアルバム「マニフェスト」からはこの曲を。シンプルな構造ですが、中盤のピアノのドラマティックな使い方など、聴かせどころをつくるのが実に上手い。うーん、かっこいいなあ。

★ちょっと浮気

ちょっとどころか色々浮気してるんですけど(笑)。でもロキシーのアルバムは今でもよく聴いていますよ。

★バトンをまわす人

まず、こういったバトン企画をあまりやったことがなさそうな、id:SCRAPSさんとid:subterranean さんにお願いしましょう。それから、あのバンドについての文章を読みたいので(笑)、id:momongahさんに(別のバンドでもいいですよ)。そしてid:bluemarbleさんとid:hibikyさんに。もちろん強制ではありません。もし興味があって、お時間があるようでしたらお願いします。