湯川潮音「緑のアーチ/裸の王様」

緑のアーチ

緑のアーチ

待望のメジャーからのデビューシングル。プロデューサーは前作「逆上がりの国」から引き続いて鈴木惣一朗が担当。「緑のアーチ」はハナレグミこと永積タカシ、「裸の王様」はくるり岸田繁が作曲をてがけています。もう1曲「ひなげしの丘」が収録されていて、こちらは湯川本人の作詞・作曲。映画「リンダリンダリンダ」にも出演中とあって、少しづつ多くの人から注目を集めつつあるようですね。
このシングルの録音はたいへん難航したということで、ほとんど出来上がっていたのを破棄して、一からやり直したりしたそうですが、仕上がった音はそんな苦労は感じさせない穏やかでまろやかなポップス。ピアノ、チェレスタ、ウッド・ベース、マンドリンユーフォニウムといった楽器を用い、彼女のヴォーカルがしっかりと響くように空間を生かしたサウンド・メイキングがなされています。派手なところが一切ないので爆発的にヒットするという状況は考えにくいのですが、ふとした拍子に耳にすることがあれば、静かにその人の心に染み渡っていくような、しなやかな魅力があります。

湯川潮音ミニ・ライヴ&サイン会@HMV横浜VIVRE

・・・というのはCDを聴いた時点での感想。今日はHMV横浜VIVREで行われたミニ・ライヴとサイン会に行って来たのですが、初めて生で接した彼女の歌声は想像以上にエモーショナルで表現の幅があり、CDで感じていた線の細さは感じられませんでした。本人の姿はとても小さくて儚げなところがあり、ふんわりとした雰囲気を持つ可愛らしい方でしたよ。
ミニライヴは全5曲。tico moonの吉野友加が奏でるアイリッシュ・ハープと湯川本人の爪弾くギターによって歌われ、どの曲も聴き応えありました。セットリストは(多分)以下の通り。

1.緑のアーチ
2.からっ風(新曲)
3.逆上がりの国(ハープのみの伴奏で)
4.Bird(ニール・ヤングのカヴァー!本人のギターのみで)
5.裸の王様

もちろんサインもしっかり貰ってきましたよー。名前の周りに不思議なイラストを書いてくれました。これは苺なんだろうか?
短い時間のライヴでしたが、CDでは知ることの出来なかった彼女の魅力に接することができたのがうれしいですね。「リンダリンダリンダ」も観に行こうかな。