マリア・グリンベルク「メンデルスゾーン:無言歌集他」

久々にクラシック。DENONから「ロシア・ピアニズム名盤選」第2回が発売されました。
http://columbia.jp/russian/

以前にこのシリーズからヴェデルニコフを取り上げたので、今回はグリンベルクです。とはいっても彼女の演奏にはこのアルバムで初めて接したのですが・・・。

彼女はベートーヴェンに定評があったそうですが、このメンデルスゾーンも聴き手を引き込む力に溢れています。流麗さ、華麗さとは対極にある、重厚かつひとつひとつの音を彫りつけていくような演奏ですね。可憐な小品集といった趣はほとんど感じられません。もちろん、武骨といったものではなくて要所要所ではしっかり抒情性もあるのがさすがです。最初に聴いたときは正直、かなり驚きましたが聴き進むにつれぐいぐいと惹かれていきました。ロシア・ピアニズム、まだまだ発見がありそう。