77年発表の
ライ・クーダー初のライヴ・アルバム。最初の「スクール・イズ・アウト」だけスタジオ録音。「さあ学校は休みだ、楽しもうぜ」と呼びかける、導入部として申し分の無い楽しさ溢れる曲で、ライのスライドも冴え渡ります。そして観客のざわめきが聴こえてきてライヴへ。傑作「チキン・スキン・ミュージック」を出したばかりの頃ですから悪いわけがありません。エルドリッジ・キング、テ
リー・エヴァンス、ボビー・キングによるゴスペル風のコーラスが力強く響き渡り、フラーコ・
ヒメネスの優雅で軽妙な
アコーディオンがメキシコの風を届ける。初期のアルバムで取り上げていた「アリモニー」や「ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」も装い新たに変身。その2曲だけではなく、どの曲もカッコよくて無類に楽しいチャンプルー・ミュージックとなっています。ライ自身のいなたいヴォーカルも味があって心和みますねえ。